今、東宝系の映画館で詩人「北原白秋」と作曲家「山田耕作」の友情と日本の童謡誕生を描いた「この道」が上映されています。鑑賞後、家の中をゴソゴソしていたら、「混声合唱曲集 からたちの花 -山田耕作作品集ー」が出てきました。昭和46年2月第1刷発行です。以下前書きから一部引用します。『1965年9月日本合唱協会が、病床の山田耕作先生を励ます音楽会を催しました。その折りに編曲されたのが、この曲集です。・・・・「童謡百曲集」に見る音楽のエッセンスは・・・・・どこまでも日本人の繊細な感覚が基盤となっていることに疑問の余地はありません。・・・・・これほど的確に「日本の心」を表現し得た先駆者・山田耕作先生に改めて深い尊敬の念を抱いた次第です。・・・・・・1970.12 増田順平』。私は童謡で唄われる白秋の歌詞にも日本人の繊細な感覚が息づいていると思うのですが。百年前に白秋と耕作が巡り合わなければ日本の童謡誕生はもっと遅れていたかも知れませんね。